牛窓スタディツアーの最終回となるvol.4。今回は「牛窓ならではの公共空間とは?」をテーマに、約20名の参加者のみなさんとまちあるきをしました。
沿岸部の空地を歩く
牛窓テレモークに集合し、ツアーがスタート。風が強く空気も冷え込みます。海沿いを歩き、出島公園へ。90年代から2000年代にかけて、エーゲ海フェスティバルというイベントが行われていたり、最近も牛窓朝市が開催されていましたが、現在はイベントは行われておりません。
数年前に閉店したレストランUOUOやファミリーマート、東備バス、西服部家を通り、永楽会館へと歩きました。前回のvol.3でもお話があったように、現在ファミリーマートがある場所は元々は貯木場で、造船などにも使われる木材が運ばれ保管されていました。貯木場の後は、テニスコートがあり、町の人々もよく利用していたんだとか。
かつてのまちの広場へ
中浦地区にある永楽会館は、現在は中浦の会合の場所としても使われているそうですが、服部氏が高齢者が集う「養老会」や文化教養事業を行う拠点とされていたそうです。「服部恒雄回顧展」のメイン会場ともなりました。歴史を知る地元の方からは、「福祉」や「生涯教育」の概念が確立する前から、理念をもって社会事業に取り組んでいたという西服部家の取り組みをより多くの人に知ってもらいたいという意見も出ました。
樹々の木陰にある建物は、ゆっくり一息つきながら、寄り合うのにぴったりな空間でした。
次は、てれやカフェの方向を目指して歩を進めます。途中、長屋がならぶ通りには、商店のような建物があったりと、人が入って活用することでまちが面白くなりそうな空き家・空き地がたくさんありました。
斜面地にもある空き地
てれやカフェ横の石段をのぼり、いぼ神さまの祠の後方にある空き地では、所有者の方から、この土地の由来についてお話を伺いました。昔はお寺があったそうですが、今はありません。竹藪がすぐ後ろにあり、空き地に竹が侵入してきており、管理はなかなか大変そうです。体が動く時には管理ができていても、高齢になると体力的にも気力も続かないという声が上がりました。沿岸部の空き地だけでなく、斜面地に存在する空き地や農地の管理も、牛窓ならではの今後の課題となりそうです。
それぞれが育てる、公共の場・仕組み
牛窓テレモークに再び戻り、感想を共有し合う前に、廃材置き場や出張でテレモーク内に出店していた子どもひろばを見学しました。改修される空き家や解体されてしまう建物から出る廃材も地域内で循環できる仕組みや、地域内外の老若男女が気軽に集える小さな居場所が、地域の空いた土地や建物に展開していけると、地域内で人や情報がつながり、暮らしが豊かになっていくはずです。
参加者のみなさんからも、「まちの人も、少し外の人も、安心して集まれる、好きなことをできる場所があるといい」「古材活用や一緒にものづくりできる場があると嬉しい」「住民が交われる情報交換の場が必要」などの声があがりました。
2023年度の牛窓スタディツアーは最後を迎えましたが、今後もまちを歩き、聞き、語り、知る活動を継続することを望む声があがっています。
ツアーをきっかけに、人や出来事や場所がつながり、営みを受け継いだり、牛窓での新たな活動が生まれそうな機運が高まりました。この経験を生かしながら、次の活動展開につなげていきたいと思います。
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